キミと生きた時間【完】
「昨日のタバコのこと気にしてるんだったら心配しないでよ」
「だけど、あれは……――」
「美奈子達の仕業だって分かってるよ。里桜って分かりやすすぎ。美奈子達に何か吹き込まれた?」
樹里は呆れたように言うと、大きく背伸びをした。
そして、太陽のような笑顔を向けた。
「あたしは、どんなことがあっても里桜と友達でいるよ」
「樹里……」
その笑顔に胸が痛くなる。
あたしは樹里を裏切る行為をしてしまった。