キミと生きた時間【完】
宇宙君と樹里が付き合っていたと知らなかったとはいえ、あたしは樹里の彼氏である宇宙君を好きになってしまった。
しかも、過去形ではなく現在進行形で好き。
本当はスパッと諦めなくちゃいけないのに、気持ちが言うことを聞いてくれない。
失恋は、時間が解決してくれるって誰かが言っていたけど、それって本当……?
この痛みや苦しさは、時間とともに解決してくれるの……?
「ねぇ、里桜。これからもあたしと友達でいてくれる?」
真っ直ぐ見つめられると、心の中を見透かされてしまいそうで焦る。
あたしの宇宙君への想いを……――。