キミと生きた時間【完】
「やっぱり、宇宙君って不思議な人だね」
「別に普通」
「普通なのかなぁ……」
「ハァ?失礼な奴だな」
隣に座った宇宙君が顔をしかめてこちらを見た瞬間、バチッと視線がぶつかった。
ドキドキドキドキ。
心臓の音が宇宙君に聞こえてしまうんじゃないかってくらい激しく暴れてる。
思わず何回か瞬きを繰り返す。
宇宙君は黙ったままあたしをじっと見つめて目を反らそうとしない。
「……――お前が女に嫌われる理由、今分かった気がする」
「え……?」
宇宙君はゆっくりと立ち上がると、お尻についた砂を手でパンパンとはらった。