キミと生きた時間【完】

「それ、今日、里桜も言ってたよね?」


樹里にそう突っ込まれて、こくりと頷く。


宇宙にたくさんのものをもらったのは、あたしだけじゃなかった。


ケイジ君もまた、あたしと同じように宇宙から色々なものをもらっていたんだね……?


「やっぱり、宇宙は……宇宙人みたい」


ポツリとそう漏らすと、ケイジ君は声を出して笑った。


「ははっ、確かに宇宙は宇宙人みたいかもしれないな。顔もいいし、性格もいいし、頭もいいし、おまけにこんな可愛い彼女がいるんだから」


か、可愛い彼女!?


「あぁ~、今、里桜赤くなったでしょ~?照れちゃって可愛い~!!」


『彼女』という部分にキュンっとして微笑むと、樹里に冷やかされてしまった。


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