キミと生きた時間【完】
「宇宙のおばあさん……――」
呆然とするあたしの隣にゆっくりと腰を下ろしたおばあさん。
あたしは我に返って立ち上がると、深々と頭を下げた。
「すみません。宇宙は……あたしのせいで……。一緒に展望台に向かって、そこで宇宙が……。あたし、宇宙の病気のこと知ってたんです。それなのに、無理を言って誘ったから……――」
宇宙が倒れた原因をつくったのは、あたしだ。
なにから話したらいいのか分からなくて、つっかえながらそう口にすると、おばあさんは自分の隣をポンポンッと叩いた。
「ここへ座ってくれる?」
「……――はい」
小さく頷いて、おばあさんの言うとおりに隣に腰を下ろす。