キミと生きた時間【完】
「宇宙が今日倒れたのは、あなたのせいじゃないわ」
「でも、あたしが……――」
「私は宇宙の両親が亡くなってから、ずっと親代わりになってあの子を育ててきたの。知ってるかしら……?」
「はい……」
「あの子ね、相当頑固なのよ」
おばあさんは柔らかい表情を浮かべたまま話を続ける。
「昨日、術前検査を受けた時、私も病院にいたのよ。宇宙、嬉しそうにしていたわ。里桜ちゃんと一緒に病院に来たって」
おばあさんは複雑そうな表情を浮かべながらも、昨日の話をしてくれた。