キミと生きた時間【完】

「宇宙にたくさんのものをくれてありがとう。これからも、ずっと宇宙と一緒にいてあげてね」


ねぇ、おばあさん。


それはあたしのセリフだよ。


あたしがあげたんじゃない。


あたしがもらった。


あたしが宇宙と一緒にいてあげるんじゃない。


あたしが宇宙に一緒にいてもらわないとダメなんだ。


「……――はい」


おばあさんの手を握り、決意を込めて大きく頷く。





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