キミと生きた時間【完】
「そういえば、どうして宇宙君があたしの学校の前にいたの?」
公園からの帰り道、ふとある疑問がわきあがり宇宙君に尋ねた。
「いや、今日は用があって神社にいけなかったからそれを伝えようとしてた」
「え?宇宙君、用があったの?」
「別に大した用じゃないし」
「だけど……。もしかしてあたしのせいで……――」
「違う。里桜のせいじゃない。俺が里桜と一緒にいたいって思っただけだから」
あたしと一緒にいたい……?
宇宙君の言葉に胸がキュンっと高鳴る。
ねぇ、宇宙君。
その言葉に特別な意味ってあるのかな?
あたし、ほんの少しだけうぬぼれてもいい?
あたしは赤くなる顔を見られないように少しだけ宇宙君から顔を反らした。