キミと生きた時間【完】

走って逃げようとしても、狭い空間から逃れることができない。


助けて……――!!


誰か助けて!!


話を聞いて。


誰かあたしの話を聞いて。


分かってくれなくてもいい。


だから、お願い。


話を聞いて……――!!



「……――あたしに逆らうとどうなるか分かった?」


呆然と座り込むあたしの前に腰を落とすと、美奈子はクッと唇の端を持ち上げて笑った。
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