Tulipーーーー永遠の愛ーーーー
「
そんな困った顔しないで………
その後の事は覚えてないの。
でもあまりのショックで気を失った。
って先生が言ってた…………。
それから、私は……
記憶を失ったの…。
思い出したくなくて……
だから……兄の事が好きだったのかも
分からなかった。
病気だったみたい私………。
それで……おばさんの家に預けられたの。
…っ、…
さっき記憶を、取り戻したの………。
なんで死んだのかも………
何があったのかも…………
だから紫堵に話したのが初めてだよ?
音乃も知らないもん。
こんな詳しいことは…………
私だって今、思い出したし………
今、こうして話しててもね?
何故か人ごとのようで……………
自分の事だとは思えない…。
だから、涙がでないの…。
こんな話してごめんね?
紫堵になら、話せる気がしたの………。」