秘密から始まる恋
「いいよ」
「なら、教えて」
にやにやしながら藤堂にそう言う
「ちょっとこっち来い」
そう言われてえりちゃんたちから距離をとる
「んで、秘密って?」
そぅ私が訪ねると
「んー」
藤堂は口ごもる
「言うんならさっさと言えや」
ちょっと怒った風に言ってみる
「実はな…」
藤堂が喋り出す
「うん」
「……………………」
そしてまた黙る藤堂
「えぇ加減にせぇ」
切れ口調になり藤堂の胸ぐらを掴む
(本当に切れてる訳じゃないよ?)