秘密から始まる恋
朝練
次の日
朝の7時30分
まじ眠いッス
「おはよー」
そぅいって入ってくる藤堂
「遅いわ」
「ごめんごめん、寝不足でさ」
「もー、何しとったんよ!!」
「セックス」
…え?
「だっ誰と?」
「だから前から言ってんじゃん。姉貴」
ぐさりとまた胸に何かが刺さるような痛みが走る
藤堂のこの話を聞くのはいつものこと
そしていつも聞いたあと
胸がいたい
「そっ…そうなんだ」
うつむき泣きそうになる顔を藤堂に見られないようにする
「どうした?」
「なんでもない…」
「なんでもなくねぇだろ、声震えてるぞ」