秘密から始まる恋
椅子に座る私の顔をあげさせる藤堂は私の顔をみて驚いた
「なに泣いてんだよ」
その言葉には普通の人には優しく聞こえただろう
でも私には
冷たく突き放されたような気がした
「なん…でもない…」
「んだよ、言いたいことあんなら言えよ」
「…なら…もぅお姉さんとヤるのやめてよ!!」
泣きながらそう藤堂に怒鳴る私
いったあとで後悔した
「…テメーは関係ねぇだろ」
「嫌なんだよ!!…好きなのっ…藤堂が…好きだから…そんな話っ…聞きたくないの…」
「!!」
「…っ」
バンッ
と私は音楽室から出ていった