【完】彼氏が私に冷たい理由。
琉輝也side

俺はこの場をかりて瑠美をデートに誘った。

藍川は『やるじゃない♪』と口パクで言ってきた。

だろ!と口パクで返すと微笑まれた。

おーい…横の楓くんが嫉妬してるぞ~なんて思っていても口が裂けたって言えない。

まぁー藍川は気づいている…楓に好意を持たれていることに…。

だけどそれを気付いていないふりをするのは面白いから…何とも性格が悪い。

でもまぁー付き合うのも時間の問題だろ。

「瑠美行くぞ。」

「うん♪」

最初は嫌そうだったが結局はルンルンな瑠美…

そんな瑠美を男子は目をハートにして見ている。

正直殺したい。

俺は抵抗をと思い睨んでやると目を逸らされた。

「いいなぁー琉輝也午後の授業サボるとかずりーぞ!俺も行くー♪」

楓がそんなことを言ってくる。

「来んな。」

たったそれだけでしょんぼりする楓

扱いがめんどくさい。

クラスの奴等は爆笑…

「ちぇーいいもんね!」

と言い顔を逸らす楓は格別ウザい

俺はそんな楓をほって瑠美の手を引き教室を後にした。

「瑠美どこ行きたい?」

「琉輝也君の家!」

なんの躊躇いもなく笑顔で言う瑠美…

「お前は意味を分かって言ってんのか?」

そう言ってもなお…首を傾げ不思議そうな顔をする瑠美…

「俺んちはまた今度な…」

「えぇーけちー琉輝也君がどんなとこに住んでるのか見たいもん♪」

けちとかいう問題じゃねぇーだろ!

「分かったよ…」

てかそれだとデートにならねぇーぞ?

まぁーいっか…。

「ヤッター!!!」

スキップをしながら鼻歌を歌っている瑠美はマジで俺んちに来たかったみたいだ…。

知らねぇーぞ…どうなっても…


< 33 / 40 >

この作品をシェア

pagetop