恋結び ~キミのいる世界に生まれて~

夕日が邪魔してよく見えなかったけど、きっと触れてた。


迫ったのは翔平だ。


「信じらんないな……あの翔平が…」


そう言って莉子が首を傾げるくらい、今までは簡単に告白に応じるような翔平じゃなかった。


なのにどうしてあんなことになっちゃったんだろう。




キスする現場まで見ちゃって。


翔平にもバレて。


……心に秘めておくはずの想いまでぶちまけちゃって…




「なんで……なんでっ……」


そしてあたしは軽蔑された。


「美桜……」


「ううっ……嫌だよぉぉぉぉっ……!!!」

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