恋結び ~キミのいる世界に生まれて~

相手は莉子からで、今から外に出て来れないかというもの。


部屋着のまま外に出ると莉子はもう門の前にいた。


「どうしたの?」


言いながら、門を開けて莉子を庭の中へ促す。


「あ、風呂上りだった?」


「うん。でも大丈夫」


乾ききっていない髪が、風に吹かれて首元をひんやり撫でた。


「ちょっと話があってね」

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