恋結び ~キミのいる世界に生まれて~
そんな男らしい翔平の決意は、さっきまで抱いていた警戒心をいつの間にか溶かしていた。
あたしを大事に想ってくれているのが、手に取るように分かったから……
あたしは……
どうしたい……?
そんなの、決まってる。
翔平と一緒に居たい……
翔平となら、どうなっても構わない…
「一人に…しないで……」
例え今夜何が起こったとしても。
他に言葉なんて見つからなかった。
「わかった」
翔平はあたしの手を握り締めると、そのまま静かに家路に向かった。