恋結び ~キミのいる世界に生まれて~
一夜明けて
やがて……朝日があたしの顔を照らして朝を告げた。
瞼に刺激を受けて目を開けると、柔らかな光がこの部屋を白く染めていた。
「…う……ん……」
首の下にいつにない柔らかな感触を抱き、顔を動かすと……
目に飛び込んだのは翔平の、ドアップ。
「……っ!」
ぼうっとしていた頭が、一気に覚醒した。
あのまま、あたし……。
温かな昨夜の感触を思い出し、恥じらう胸。
翔平の左腕は、しっかりとあたしの首の下に入れられていた。
翔平と甘い夜を過ごし、そのまま寝ちゃって。
……ずっと腕枕してくれてたんだ。