恋結び ~キミのいる世界に生まれて~
コーヒーとケーキの用意も整い、またみんなが食卓に集まる。
「はい!お父さんとお母さんからのプレゼント!」
トーンを上げてお母さんが渡してくれたのは香水だった。
「わあ!可愛い。うん、いい香り!」
手首にシュッと掛けると甘い香りが漂った。
それを見て、正面に座っている翔平が不機嫌そうに言う。
「そういうの、美桜にはまだ早いんじゃない?」
「用意してない翔平にそんなこと言う資格ないだろ」
そう言う理人がくれたのは……