恋結び ~キミのいる世界に生まれて~

コーヒーとケーキの用意も整い、またみんなが食卓に集まる。


「はい!お父さんとお母さんからのプレゼント!」


トーンを上げてお母さんが渡してくれたのは香水だった。


「わあ!可愛い。うん、いい香り!」


手首にシュッと掛けると甘い香りが漂った。


それを見て、正面に座っている翔平が不機嫌そうに言う。


「そういうの、美桜にはまだ早いんじゃない?」


「用意してない翔平にそんなこと言う資格ないだろ」


そう言う理人がくれたのは……

< 20 / 615 >

この作品をシェア

pagetop