恋結び ~キミのいる世界に生まれて~
「で、どうだった?」
「へ?」
それって率直な感想求めてる?
随分と突っ込んだことを聞いてくる莉子に、間抜けな声が出た。
多分声だけじゃなくて、顔も相当間抜け面だったのかも。
わはは、と大声で笑った莉子は、違う違うと片手を顔の前で振った。
「なんていうんだろ。ちゃんと恋人同士って実感できたかな?って」
「………」
「ずっと想ってきた相手と一つになれたんでしょ?」
そう言って、莉子はあたしの手をギュッと握り締めた。