恋結び ~キミのいる世界に生まれて~
時間がなくて見繕ったとはいえ、お花なんて理人より数十倍センスがいい。
………あ。
あるものに目を奪われた。
「…ねえ……これ、翔平が選んでくれたの?」
クマのガーデンピックに目を落としながら聞いた。
「……ああ。まあ、作ってもらったんだけど」
ホントに?
「なんて言って作ってもらったの?」
「よくわかんないからほとんど任せた……」
「誰へのプレゼントとか聞かれた?」
「……?」
「もしかして……恋人…とか言った?」
「……っ、わかんねえけど、なんか聞かれたから適当にうなずいたかも。つうか、花屋に居ること自体落ち着かなくて」
「あはは。どうりで」
「けどなんで?」
「クマの胸元に、I LOVE YOUって書いてある………」