恋結び ~キミのいる世界に生まれて~
真夜中のキス
ようやく1時頃に眠りにつけたのに、何かスッキリしない夢を見て、目が覚めると夜中の2時だった。
「……水でも飲もう…」
朝まではまだ遠い。
布団に入ってからまだ1時間しかたっていなかったことにガックリと肩を落としながら階段を下りると、リビングから僅かな明かりが漏れていた。
でもそれは電気の明かりじゃなく、どこかオレンジ色の不気味な光。
「…??」
どこかの電気を消し忘れたのかと、ゆっくりドアを押しながら開けたあたしの目に飛び込んできたのは驚愕の光景。
「…ッ、何してるの!?」
冷蔵庫を開けっ放しにして、戸棚にもたれ掛るようにしゃがみながらビールを口にしていたのは理人だった。