恋結び ~キミのいる世界に生まれて~
好き…?
好きって……なに……ヘンなこと言ってるの。
「や…やめてよ……そんな冗談…」
この場に及んで笑えない冗談に、思わず顔を背ける。
どういうつもりで言ってるの?
理人があたしを好きだなんてあり得ない。
「嘘じゃねえっ!」
ベッドから勢いよく立ち上がった翔平は、その顔を戻させるほどの勢いで声を荒げた。
拳がきつく握られていた。
「……っ」
思わず、歪む顔。