恋結び ~キミのいる世界に生まれて~
「…――理人っ……」
動かない理人の体に頭を落とし、あたしは顔をうずめて泣き続けた。
図書室を出てから真っ直ぐに理人の元へ来た。
「ううっ……」
涙が止まらない。
「…本当はあたしっ…嫌われちゃったのかなっ……」
認めたくない。
「翔平がっ……あやっ…ちゃんと……っく……」
同じ方向を見て、理人の回復を願ってたはずが。
「嘘つきっ…!」
勝手に一人で歩き出すなんて――…