恋結び ~キミのいる世界に生まれて~
お父さんが隠していたあの秘密は、あたしと翔平の信頼も揺るがせた。
あの頃は、みんなの支えで乗り越えられたことも。
理人がこんな風になってしまったように。
もう16歳になったあたし達には難しかった。
まだ何か隠してるんじゃないか。
どこまでお父さんとお母さんを信じていいのか。
"疑い"を知ったあたしは、もう分からなくなっていたんだ…。
「翔平の嘘つきぃぃぃぃ―――っ…」
――ガラッ!!!!
勢いよく病室の扉が開いた。