恋結び ~キミのいる世界に生まれて~

「お母さんのせいでも、誰のせいでもない……」


自分自身にも言い聞かせるように呟いた。




何の変化もないまま迎えた半年という今は……


正直言って、家族にとってはとてもつらい時期。


このまま本当に、目覚めるのを待ち続けていいのかさえ分からなくなる。


希望も……失いかける。



それでも。




「…5%もあるんでしょ?」


震えるその肩に、そっと手を乗せた。
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