恋結び ~キミのいる世界に生まれて~
「そんなのどうでもいいって!」
「むむむむりだって!」
あたしも今テンパり気味だけど、莉子のテンパり具合もハンパない。
顔を真っ赤にして首を横に振り続けている。
眠ってる理人の前には何度も足を運んでいたのに、ものすごい勢いで拒否し続ける莉子。
でもなんとなく理解できた。
嬉しい気持ちと同様に、色んな思いが莉子にもあることを……。
「じゃあ、後で連絡するね?」
「うん、待ってる…」
「美桜行くぞ!」
準備が整った翔平に続いて、教室を出て行った。