恋結び ~キミのいる世界に生まれて~
重みのある言葉に、胸がぎゅう…っと締め付けられた。
産みの母親は……今でもあたしを待ってる……?
あたしに会いたいと思ってる…?
そう思うほど、新たな緊張に包まれる。
…この緊張感は期待なの…?
湧きあがるような感情を抱く反面、それはとても悪いことの様な気がして、そんなジレンマと葛藤する。
お父さん、お母さんを想うと……。
2人とも、笑顔で送り出してくれた。
『行ってらっしゃい』…って。
あたしが帰ってくると信じて送り出してくれた。
でも、もし……
産みの母親が幸せな人生を歩んでなかったら……。
あたしは………そのまま放って置けなくなるかもしれない……。