恋結び ~キミのいる世界に生まれて~

「ママ、本当にあなたのことをずっと想ってたのに……」


そう言ってあたしを睨みつける。



傷つけたのは……理解する。


だけど、あたしに…どうしろっていうの。


葵ちゃんにそんな風に言われても、正直困った。


見えない所で愛情を注いでもらっても…欲しかった愛情を直接受けられなかったのはあたしなのに。


母は……またすぐに葵ちゃんを産んで……



「あたし、あなたが羨ましい…」


葵ちゃんは唇を噛みしめたあと言った。


「あたしはパパの連れ子だから……」


「……っ!?」


連れ子……?



…………。


葵ちゃんは母が産んだ子供じゃないの…?
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