恋結び ~キミのいる世界に生まれて~
「たとえ血なんか繋がっていなくても、キミとお母さんは、美桜が嫉妬するくらい素敵な親子に見えたんだ。
その直後に……キミのお母さんと話をして……。
だから昨日の美桜の行動は……許してやってほしい。
嫉妬したってことは……
キミも……分かるよな……?」
「……っ……」
葵ちゃんは口を開いたまま、大きく肩で息をしていた。
翔平は……。
もう一度会わせようとしてくれたのかな。
あたしが後悔してるのを知って。
ベッドの中でまた涙を流したあたしを見て。
だから、電話なんか……