305号室の男。【完】
あの運転手を見たら分かる。
物凄く真っ青な顔してたし、故意でやったことではないとすぐに思った。
だからあたしは、彼を責めることもしない。
大智さんだって、そうだと思う…。
どれくらい、時間が経ったんだろう…。
時計を見たら、不安で何度も見てしまいそうで見ることができなかった。
「奈緒ちゃん!!」
突然のお姉さんの声に、手術室から出てくるのだと思った。
実際赤いランプは消えていて、あたしは大智さんが出てくるのを待った。
「………っ!!」
しばらくして、大智さんと先生が出てきた。
「大智さん、大智さん!!」
そう叫ぶあたしに。
「落ち着いてください。河村さんは、大丈夫ですからね?」
先生はニコリと笑った。
「よ…、かったぁ……」
先生の言葉に泣き崩れ、そんなあたしの背中をお姉さんと陸斗くんが一生懸命擦ってくれていた。
物凄く真っ青な顔してたし、故意でやったことではないとすぐに思った。
だからあたしは、彼を責めることもしない。
大智さんだって、そうだと思う…。
どれくらい、時間が経ったんだろう…。
時計を見たら、不安で何度も見てしまいそうで見ることができなかった。
「奈緒ちゃん!!」
突然のお姉さんの声に、手術室から出てくるのだと思った。
実際赤いランプは消えていて、あたしは大智さんが出てくるのを待った。
「………っ!!」
しばらくして、大智さんと先生が出てきた。
「大智さん、大智さん!!」
そう叫ぶあたしに。
「落ち着いてください。河村さんは、大丈夫ですからね?」
先生はニコリと笑った。
「よ…、かったぁ……」
先生の言葉に泣き崩れ、そんなあたしの背中をお姉さんと陸斗くんが一生懸命擦ってくれていた。