305号室の男。【完】
「そん時はそん時だ。…って、奈緒。お前それ反則」
大智さんは、フイッとあたしから目を逸らした。
「何も…、反則なことなんてしてないよ?」
覗き込むように、大智さんを見れば。
「だから…、それが反則なんだって。それ無自覚…、なんだよな」
“そこがズルイんだよな”と、なにやらブツブツ言ってる。
「まぁ、いい。初めてのキスは、どこでしようか?」
そう言って、あたしの顔を覗き込んだ。
だから、顔近いってばっ!!
「奈緒、どこにする?」
聞こえなかったと思われたのか、再度聞かれた。
大智さんは、フイッとあたしから目を逸らした。
「何も…、反則なことなんてしてないよ?」
覗き込むように、大智さんを見れば。
「だから…、それが反則なんだって。それ無自覚…、なんだよな」
“そこがズルイんだよな”と、なにやらブツブツ言ってる。
「まぁ、いい。初めてのキスは、どこでしようか?」
そう言って、あたしの顔を覗き込んだ。
だから、顔近いってばっ!!
「奈緒、どこにする?」
聞こえなかったと思われたのか、再度聞かれた。