305号室の男。【完】
あたし…、何されるの…?



やだっ…、怖い!!



助けてよ…、大智さん!!



怖くなり、どんどん視界がぼやけていく中、雅という男が近付いてきたのが分かった。



男は大智さんよりも背は低めで、細身。



髪は茶色の短髪。



目は一重だけど、優しそうな目。



きっとこの状況だから怖く感じるけど実際は…、違うと思う。



「なぁ、桜。本当にヤっちまっていいのかよ」



ほら、声だって優しい。



「お金なら、いくらでもあげるから早くヤって」



女は桜というらしい。
< 139 / 196 >

この作品をシェア

pagetop