305号室の男。【完】
詠二と出会ったのは22歳の春。




友人の紹介だった。




あたしは一目惚れをした。




その後、友達になったんだけど詠二はモテたから、いつも詠二の周りには女の子がたくさんいた。




あたしもその中の1人だった。




まさか自分が詠二の特別になれるなんて思ってもいなかった。




詠二と付き合ったのは夏祭りの夜。




「奈緒ちゃん。僕と付き合ってくれないかな。好きなんだ」




突然の告白。




嬉しかった。
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