305号室の男。【完】
忘れもしない。



付き合って3年目の記念日。



もちろん詠二と休みを合わせデートをした。



いつものように楽しいデート。



詠二と手を繋いでショッピングしたりクレープ食べたり…。



そして詠二と付き合った日は夏祭り。



3年目でも、やっぱり浴衣は気慣れず苦戦した。



でも毎年



「奈緒ちゃん、可愛いよ」



そう言ってくれる詠二の為に着た。



はぐれないように、しっかりと繋いでくれる温かい手。



今年も、やっぱり林檎飴や綿飴を食べて楽しんだ。



女の子たちが詠二を見る。
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