305号室の男。【完】
「それは違うわ」
「違わない!!」
「奈緒ちゃん…。そんなこと言わないで?詠二は奈緒ちゃんと会うの、いつも楽しそうにしてたの。お空で詠二が泣いてるわよ?」
「……っ」
お姉さんの方がツライのに、あたしが慰められてどうするんだろうか…。
その時…。
「では、ご遺族の皆様。故人との最後のお別れです」
係りの人が淡々と話す。
詠二のお父さん、お母さん、お姉さん、親戚の方々が次々と詠二に最後の別れをしていた。
「奈緒ちゃん」
お姉さんに手招きをされ近付いた。
「詠二…っ」
「違わない!!」
「奈緒ちゃん…。そんなこと言わないで?詠二は奈緒ちゃんと会うの、いつも楽しそうにしてたの。お空で詠二が泣いてるわよ?」
「……っ」
お姉さんの方がツライのに、あたしが慰められてどうするんだろうか…。
その時…。
「では、ご遺族の皆様。故人との最後のお別れです」
係りの人が淡々と話す。
詠二のお父さん、お母さん、お姉さん、親戚の方々が次々と詠二に最後の別れをしていた。
「奈緒ちゃん」
お姉さんに手招きをされ近付いた。
「詠二…っ」