305号室の男。【完】
惹かれる恋心
「ね、ねぇ!!大智さん、待ってってば!!」
あたしの手を握って歩き出す大智さんを止めた。
「なぁ、奈緒」
大智さんは立ち止り正面を見たまま、あたしの名前を呼んだ。
手は、繋いだまま…。
「う、うん?」
戸惑いながらも、返事をしたあたし。
「俺さ…」
大智さんはクルリと振り向き、あたしを見た。
「うん…」
顔を上げ、目を合わせた。
大智さんの右手が、恐る恐るあたしの顔に近付き右の頬に触れた。
あたしは、それを振り払うことができなかった。
あたしの手を握って歩き出す大智さんを止めた。
「なぁ、奈緒」
大智さんは立ち止り正面を見たまま、あたしの名前を呼んだ。
手は、繋いだまま…。
「う、うん?」
戸惑いながらも、返事をしたあたし。
「俺さ…」
大智さんはクルリと振り向き、あたしを見た。
「うん…」
顔を上げ、目を合わせた。
大智さんの右手が、恐る恐るあたしの顔に近付き右の頬に触れた。
あたしは、それを振り払うことができなかった。