ハムスターランド(信州シリーズ2)
乗っ取り
○焼肉屋、内、夜
個室で秀夫と親友の田中、佐藤が
焼き肉を食べている。
田中「それはひどいよなあ。プロジェクトごと
ごっそりと出し抜かれたとなりゃ」
佐藤「メンバーにスパイがいたとしか思えない」
秀夫、えっという顔をして二人を見つめる。
田中「蓮尾ってどんな奴だ?」
秀夫「それはない。俺のミスを尻拭いしてくれた奴だ」
佐藤「そういうのに限って危ないんだぞ」
田中「お前は人がいいからな」
秀夫「・・・・」
○会社、調査室、内
窓際に秀夫が座っている。
電話が鳴る。
秀夫、受話器を取る。
交換の声「専務がお呼びです」
秀夫「専務が?すぐ行きます」
秀夫、出て行く。
X X X
秀夫、帰ってくる。
手に分厚い茶封筒を持っている。
ゆっくりと後ろ手にドアを閉めながら、
秀夫「蓮尾が?・・・・」
秀夫、封筒を机の上に置き、座る。
ノックの音。
秀夫「どうぞ」
陽子がお茶を持って入ってくる。
机上の茶封筒に目をやりながら、
陽子「お茶をお持ちしました。調査ですか?
有能な方はどこにいらしても忙しくなりますね」
陽子、お茶を机上に置く。
秀夫、茶封筒をしまいながら、
秀夫「あ、いやいや・・」
陽子「頑張ってください斉藤さん。応援してます」
秀夫「ありがとう」
陽子、礼をして出て行く。
秀夫「乗っ取りか。徹底して暴いてやる」
秀夫、電話を取りプッシュを押す。
秀夫「斉藤と申します。田中課長をお願いします」
X X X
田中の声「気をつけろよ斉藤。よほど慎重にやるんだ。
1歩間違えれば殺されることもありうるぞ。
この電話も盗聴されてると思え」
秀夫「そんな?」
秀夫、受話器を押さえドアを見る。
ドアの外、人影が去る。
秀夫の首筋に紫色の斑点が浮き上がっている。
秀夫、首筋を掻く。
個室で秀夫と親友の田中、佐藤が
焼き肉を食べている。
田中「それはひどいよなあ。プロジェクトごと
ごっそりと出し抜かれたとなりゃ」
佐藤「メンバーにスパイがいたとしか思えない」
秀夫、えっという顔をして二人を見つめる。
田中「蓮尾ってどんな奴だ?」
秀夫「それはない。俺のミスを尻拭いしてくれた奴だ」
佐藤「そういうのに限って危ないんだぞ」
田中「お前は人がいいからな」
秀夫「・・・・」
○会社、調査室、内
窓際に秀夫が座っている。
電話が鳴る。
秀夫、受話器を取る。
交換の声「専務がお呼びです」
秀夫「専務が?すぐ行きます」
秀夫、出て行く。
X X X
秀夫、帰ってくる。
手に分厚い茶封筒を持っている。
ゆっくりと後ろ手にドアを閉めながら、
秀夫「蓮尾が?・・・・」
秀夫、封筒を机の上に置き、座る。
ノックの音。
秀夫「どうぞ」
陽子がお茶を持って入ってくる。
机上の茶封筒に目をやりながら、
陽子「お茶をお持ちしました。調査ですか?
有能な方はどこにいらしても忙しくなりますね」
陽子、お茶を机上に置く。
秀夫、茶封筒をしまいながら、
秀夫「あ、いやいや・・」
陽子「頑張ってください斉藤さん。応援してます」
秀夫「ありがとう」
陽子、礼をして出て行く。
秀夫「乗っ取りか。徹底して暴いてやる」
秀夫、電話を取りプッシュを押す。
秀夫「斉藤と申します。田中課長をお願いします」
X X X
田中の声「気をつけろよ斉藤。よほど慎重にやるんだ。
1歩間違えれば殺されることもありうるぞ。
この電話も盗聴されてると思え」
秀夫「そんな?」
秀夫、受話器を押さえドアを見る。
ドアの外、人影が去る。
秀夫の首筋に紫色の斑点が浮き上がっている。
秀夫、首筋を掻く。