friends-見えない絆-
第1章 新しい絆

入学式

新しい制服に身を包む自分。
少しだけ大人びて見えた気がした。


この季節にはめずらしい大雨の中で
あたしはあらたなスタートを切った――・・・






「華純はやくしないとおいてくよ!」

「は~い!今行くー」

今日は中学の入学式。
この日が来るのをどれだけ待っただろう?
ようやく新しい世界へと飛びこめる・・・


小学校のころからの友達のなぎさと優奈と一緒に
車で中学校まで向かった。

外は大雨でとても歩ける状態とは思えない。

制服はぬらしたくないな・・・
そう思ってあたしは傘をさして屋根まで全速力で走りきった。


だが、それが逆効果で足元がビショビショになってしまっていた。
それを見てなぎさが声をだして笑ってきた。
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