冷酷社長の極上の愛②
「光司、こんなんは余計だ」


「はいはい」


2人の言い合いを微笑ましく見送る。

…診察室。


まだまだ小さな我が子を、

宗吾と二人で確認した。


「可愛いな、男かな、女かな?」

「まだわかりませんよ」

先生に突っ込まれ、

心なしか、恥ずかしそうにした宗吾。


…今からこんなに溺愛してると、

生まれたらどうするんだろう?

と思わずにいられない。



・・・帰りの車の中。

私のお腹に手を当て、

宗吾がゆっくりと喋り出した。


「亜紀」

「・・・なんですか?」


「急な事でばたついて、

大事な事が後回しになっているんだが」


「…大事な事?」

それは一体何なのか?

母子手帳の事もあり、籍は入れたし・・・
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