冷酷社長の極上の愛②
宗吾の仕事は順調。

私の妊婦生活も順調に進んでいた。

毎晩、宗吾が帰ってくるのが、とても待ち遠しかった。


仕事をしている時は、顔を合わせる事もあるが、

今は、家でしか顔を合わせられない。

その間に、宗吾が恋しくなってしまうのだ。

…この事を言ったら、宗吾はどう思うだろうか?

喜んでくれる?

それともうっとおしい?


後者なら、口が裂けても言えない。


午後10時。

インターホンが鳴る。

きっと宗吾が帰ってきたのだろう。

私はそそくさと玄関に向かい、ドアを開けた。


「ただいま」

「お帰りなさい」

私の言葉に頷いた宗吾だったが、

そこから時が止まったように私を見つめ、止まっている。

何事かと思い、私は首を傾げる。


「どうかしました?」

「…寂しかったのか?」

「・・・え?」
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