冷酷社長の極上の愛②
突然そんな事を言い出した宗吾に、

私は目を丸くする。


「オレの勘違いか?」

「…どうしてそう思ったんですか?」


「凄く、寂しそうな目をしてたからか」

「・・・・」

…何も言わなくても、ちょっとした変化に気付いてくれる宗吾が、

凄く嬉しくて、私は思わず宗吾に抱きついた。


その行動に驚き、宗吾が声をかける。

「どうした?」

「…私の気持ち、分かってくれたのが嬉しかったから」


その言葉に、宗吾は微笑んだ。

「分かりやすいんだよ・・・表情がコロコロ変わるしな。

でも、そう思ってんなら、口にすればいい。

すべてがわかるわけじゃないんだから」


そう言って宗吾は私を優しく抱きしめた。

…本当に、宗吾の腕の中は安心する。


そう思い、目を閉じた瞬間、突然の鈍痛に襲われた。


「いっ・・・・」

お腹を押さえ、しゃがみ込む私を、宗吾はしっかりと支えていた。
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