冷酷社長の極上の愛②
「どうした?お腹が痛むのか?」

「…少し」


「・・少しって。そんな感じじゃないぞ?

もしかして陣痛じゃないのか?」

「・・・」

宗吾の言葉に、一瞬顔を歪める。

…もし陣痛なら早すぎる。

この子はまだ、9か月なのだ。


まだ臨月まで3週間は残っている。

先生曰く、37週まではお腹の中で育ってほしいですね。

そう、検診の時に言われたばかりなのだ。


少し治まってきた痛みだったが、

また、鈍痛がき始める。


「とにかく、病院に電話してみるから、

そこのソファーで、楽な体勢でいろよ」


私を抱き上げた宗吾は、リビングのソファーに私をそっと下ろすと、

病院に電話を始めた。


…数分後。

陣痛の可能性が高いとの事で、

すぐに病院に来るように言われた。
< 118 / 123 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop