冷酷社長の極上の愛②
「たぶん、ここまで貴女を運んだ時に、

感触を素直に言ったままかしら、潤也?」


「・・・その通り」


「…私のその格好は?」


「そのまま寝かせたら、綺麗な服が

しわになっちゃうでしょう?

服を脱がせたのは私よ・・・

宗吾を迎えに行ったら、先に来てるんですもの。

全く、早とちりもいい加減にして」


「「・・・」」


私も宗吾も、

何とも言えず黙りこむ。

・・・

「まぁ、もういいじゃないか?

オレは殴られずに済んだし・・・

二人の愛の深さも確かめられたし?」


「・・・?」

首を傾げる私に、

しょうがないと言った感じで、

溜息をついた麗子は、

微笑んだ。

「私の時みたいに、淡白な相手の仕方だったら、

宗吾を殴ってやろうと思ってたの。

亜紀さん、見るからに、ふるえる子羊みたいに、

弱そうだから」


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