冷酷社長の極上の愛②
【亜紀side】

母から明日、一緒に出掛けることを聞かされ、

気分転換にと言われたので、

二つ返事でOKした。


・・・


待ち合わせ時間になっても、

母の姿は現れる気配がない。


今日は少し日差しもきつく、

私は木陰に入った。


「亜紀」

誰かが私の名を呼んだ。

私はそれに振り返る。



「・・・」


「これからちょっといいかな?」


「…何で、祐ちゃんが?」


「お母さんから聞いたんだ、

私の代わりに亜紀の相手をしてやってくれってね?」


「・・・そう、なんですか」


私は何の疑いもせず、

祐司の車に乗り込んだ。

誰かの車とすれ違ったが、

私はそれが誰なのか、わからなかった。
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