冷酷社長の極上の愛②
祐司に連れられてきたのは、

サンシャインホテルの傘下に当たるホテル。

そこで、食事をしたり、

買い物をしたり。


「こんなに買ってもらう理由がない」

そう言った私に祐司は微笑んで首を振った。



「亜紀はオレの大事な人だから。

こんな物くらいじゃ足りないよ」



「・・・」

オレの大事な人・・・

祐司の言葉は嬉しいモノだけど、

私には相応しくない言葉だとも思った。


だって、私の心の中には、

いつもどんな時も、宗吾しかいないから。

別れを告げても、


宗吾の事しか愛していない。

宗吾の事しか愛せない。


「…祐ちゃん」

「最後はオレの部屋に行こう」


「…部屋?」

その言葉を少し不安に思いながら、

祐司の後についていく。
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