冷酷社長の極上の愛②
黒をベースにした落ち着いた部屋で、

男の人らしい部屋。

ホテルに住んでる祐司専用に、

家具は全部祐司が好きなものを揃えているらしい。


・・・でも、

その落ち着いた部屋が、

逆に私には落ち着かなかった。


そわそわして、

落ち着かない私の後ろから、

…突然、

祐司が私を抱きしめた。

…一気に鳥肌が立つ。

・・・怖い。


知ってる人なのに、

宗吾以外の人に抱きしめられるのが、

こんなに怖いんだと初めて知った。



「祐ちゃん、離して」

「…ダメだ、離さない」


「・・・怖い、お願い」

「オレが亜紀を幸せにする、だから絶対、

この腕は君を離さない」


…ドサッ。

勢い余って、ソファーに倒れこんだ私たち。
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