冷酷社長の極上の愛②
それは一瞬の出来事だった。

それなのに、

目の前で繰り広げられる行為が、

スローモーションのように動いていく。




宗吾が、私から祐司をはがし、

勢いよく殴りつけた。




倒れこむ、祐司。



間もなくして、

宗吾が私を優しく抱きしめてくれた。


「・・・亜紀、・・・亜紀」


優しく何度も、私の名を呼ぶ宗吾。



「・・・宗吾さん」

泣きながら宗吾にしがみ付く私。


…昔の記憶がまたダブっているのか?

私は、犯される寸前に、

誰かに助けられた。


うろ覚えの記憶が、

どんどん鮮明になっていく。
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