パッセージ
第1章-幼馴染-
ガチャリとドアの開く音がする。
「おはようっ!」
笑顔で声をかける、そこには眠たそうな1コ上の幼馴染の顔。
「またお前か…」
私の好きな人、橘奏汰がめんどくさそうに呟いた。
「奏汰っ」
腕に抱きつくように隣に並ぶ。
「羽海…、いい加減にしろよ」
横目で睨んでくる私の王子様!
本当に、どんな顔をしててもカッコイイ…。
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