パッセージ



「何であんなに羽海ちゃんに冷たいんだよ?」


階段を昇りながら佑樹が不満げに言う。


「別に」


素っ気なく答えたオレを茶化すように佑樹は笑う。


「そんな風に接してて、他の奴に取られてもいいのー?」

「アイツを好きになるような物好き、そうそういないだろ」

「まあ、な…」


佑樹は苦笑しながら頷く。




「でも、羽海ちゃん中学んときより可愛くなったなー」


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